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株式などの有価証券は、証券取引所の取引情報など新聞やwebによって、リアルタイムで時価をすぐに知ることができます。不動産ではどうか、イメージしてみましょう。ビルや土地などの不動産の「今の価値」を知りたいと思ったとき、何を参考にすればいいのでしょうか。証券取引所のような、不動産の時価を公開しているものは存在しません。そこで、取引所のような市場に成り代わって不動産の時価を提示するもの、それが不動産鑑定評価なのです。
不動産鑑定評価を行う者は、「不動産鑑定士」という国家資格者になります。この有資格者が、近隣エリアの不動産取引データや不動産収益データを収集・分析して査定し、官公庁が発表する公示価格等を規準として「その不動産の今の価値」を評価します。そして成果物となる「不動産鑑定評価書」をお客様に納品し、それに対してフィーをいただく、これが不動産鑑定評価事業です。不動産鑑定評価と類似するもので、「不動産査定」というものがあります。どちらも不動産の価格を示すものですが、違いを以下の表で整理してみましょう。
鑑定 | 査定 | |
---|---|---|
作成者 | 不動産鑑定士 | 仲介業者 (無資格でも作れる) |
目的 | 時価を示すこと | 媒介契約締結にあたっての根拠 |
報酬 | アリ | ナシ ※媒介報酬にあたる |
不動産鑑定評価の依頼主としては、当社のメインターゲットである法人のお客様が多いです。企業会計上時価会計で使う資料として、また、企業の重要資産の処分を検討する際の判断材料として―。経営や財務に関する重要な判断を下す場面で、不動産鑑定士という有資格者が作成した、客観的で信頼性の高い不動産鑑定評価書が求められるのです。
時価とはまさに「今」の価格のこと。当社では、社内の他の事業グループで様々な不動産取引が行われているため、不動産鑑定評価書作成に際して鮮度の高い「今」の情報に常に触れることができます。これにより説得力のある不動産鑑定評価が可能となり、お客様から高い信頼を獲得しています。他の事業グループと比べれば利幅の大きな部署ではありませんが、不動産サービス事業を提供する企業として欠かせない存在であり、当社独自の魅力として同業他社との差別化にもつながっています。
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Mitsubishi Real Estate Services Recruit 2026